1986年に放送されたメイプルタウン物語と、翌年放送された、続編の新メイプルタウン物語 パームタウン編は私にとってとても大切な作品です。
放送時は幼すぎて、パームタウン編の方だけ見ていた記憶があります。パームタウン編の劇場版(パームタウン1話にメイプルタウン最終回が回想シーンとして入っているもの)を、小学校に上がってもセリフを覚えるくらい見てました。その後、レンタルビデオで借りたメイプルタウンを第1話から見て、うっかりハマってしまったのです。当時中学生でした…
第1話から見て感じた魅力は、本当によくキャラが動くし感情が豊か!テンポがいい中で、パティがおてんばなだけでなく、本当は心優しい女の子だという事がよくわかる作り。多分いつの時代の子供が見ても惹かれる作品なんじゃないかなと勝手に思っています。ドタバタだけでなく、ついしんみりしてしまったり、なんとも不思議なお話があったり、話のバリエーションも豊かです。パームタウン編は都会の町が舞台という事でメイプルタウンよりカラッとした作風ですが、基本はしっかりと抑えています。それぞれの悪役のグレテル、ヨータとグータのコンビも憎めずいい味を出しています。
この暖かい世界観に、辛かった中学時代も、大人になってから落ち込んだ時も、いつも救われてきました。だからつい思い入れも深くなってしまいました。当時は記憶になかったのですが、パームタウン編の途中からビックリマンと15分ずつになってしまって話数が減ったのが惜しいです。
今はどちらもDVDが出ていますが、できれば配信もお願いしたいです。親子で楽しんだり、ほっこりしたい時に見るにはうってつけの作品です。(追記 dアニメストアにて両作品とも配信が始まりました!見てくれる方が増えたらいいなと思います。)
個人的におすすめだったり、好きなエピソードも挙げておきます。
メイプルタウン編
・1話「こちら動物タウン」…メイプルタウンという作品の魅力がこの1話に詰まっています。
・13話「愛を呼ぶ手紙」、16話「うさぎ山の神さま」、34話「旅の少女ドーラ」、52話「パティの旅立ち」…この辺りは思わず涙してしまったエピソードです。
・23話「夢のわすれもの」…不思議な感じに魅入られてしまいました。
パームタウン編
・1話「南の国の新しい町」…何度も飽きずに繰り返し見たので。アイスクリームの天ぷらに憧れました。
・6話「お料理はダメよ!」…お料理が得意なジョージおじさんと、仕事の評価が高いジェーンおばさん。それぞれの得意な事を認め合う姿が素敵です。
・11話「帰ってきたジミー」、20話「赤いバラの香水」…パームタウン編はこの辺りでしんみりとしました。
・21話「愛のペンダント」…メイプルタウンではなく、パームタウンだからこそ出来たお話と感じました。ロマンティックで好きなお話です。
・43話&44話「鎖のついた時計」「続・鎖のついた時計」…こういう話を子供向けでやるんだ、とちょっと驚いたお話です。